【第26話】※学生も馬鹿なら親も馬鹿!?ヤバイFラン大生の親の実態編。 Fラン大学生就職活動実録
こんにちは.
あっ、こんにちは! (あれ?学生さんじゃないよね・・・。)
あの、こちらは就職課でよろしいんですよね?
は、はい・・。
ほら!たかし!こっち来なさい!
・・・・。
すみません、ちょっとこの子の就職についてお伺いしたいんですけど。
は、はい・・。
私たち、地元が埼玉県の片田舎子なんです。 ですから、たかしもその辺りでどこか就職できればいいと思ってまして。 ね?たかし?
・・・・。(~_~;)えーっと・・・、 まずはたかしさんのご希望を・・・
ゆっくり霊夢はFランク大学の就職課に就職したようです【第26話】
※このサイトの記事は【Fラン大学就職チャンネル】の動画から引用・参考にして作られています。
ああ、そちらの地域の企業も、一部うちにも求人きてますよ。
あ、本当ですか?たかし良かったわね。
( ̄▽ ̄;)・・・・。
就職課がコネを持ってる企業はこんな感じです。 お渡ししておきますので、何かあればご連絡ください。
ありがとうございます。行くわよ、たかし。
・・・・。 たかし君、だ、大丈夫?
親がああ言ってるんで・・。 いいんじゃないですか、そんな感じで・・・。
Jさん、よかったんですか、あんな企業紹介して・・・。
学生も親も本当に好きだよコネねって言葉www なんで無条件で有益な話が回ってくると思うんだろうね。
そんな言い方酷いですよ!!
せっかくううちの求人消火してくれるってんだから、その方が楽でしょ。 それに、倍率1倍以上の企業を受けに行ってもあの学生は無理だと思うし。 むしろ、ああいう学生の受け皿になる企業があるって事自体ありがたいんじゃないの?
ありがたくはないんじゃないですか・・・。
じゃあ働かなきゃいいんだよ。 それで生きていけるならね。
それにしても、地元で就職希望って結構多いですよねー。
多いね。
やっぱり、働くなら慣れ親しんだ地元の方がいいですよね。 私は地方から出てきましたけど、大都市はゴミゴミしてて・・・。
人によるだろうけどね。 俺も地方で働きたいって思うことはあるよ。 でも、学生の現実としてはちょっと厳しいだろうね。
えっ?
毎年就職活動のシーズンになると、わざわざ地方から大都市に来る学生たちがたくさんいるでしょ。 それくらい地方には企業が少ないって事。 これを実際に統計を確認してもわかる。
地方は仕事が少ないだろうなぁとは思ってましたけど、 実際どれくらい違うのかは見たことないですね。
はい。これ。
これは?
中小企業庁が公開してる、 「都道府県・大都市別企業数、常用雇用者数、従業者数(民営、非一次産業、2014年)」っていう統計。 ※サイズの問題で一部だけ。 農業とか漁業みたいな1次産業を除いて、各都道府県に所在する民間企業数や従業員数 などを規模別に整理した統計だよ。 2014年7月の統計だけど、今のところこれが最新版。
で、出たー。
これを基にして俺が作ったグラフがこれ。
えーっと・・。
これは、日本にある大企業数を地域別に分けた円グラフ。 2014年7月時点で日本全国に1万1110社の大企業が存在してるわけだけど、このうち約4割の4538社が東京に所在してる。 東京の大企業数に太刀打ちできる都道府県なんて存在しないし、地方で括ったとしても、 どこの地方も敵わない。
東京に大企業が多いのは知ってましたけど、これだけ集中してるんですね。
資料に地域別の常用雇用者数や従業員数も載ってるけど、 当然大企業は多くの人間を雇用するから、大企業の多い地域は雇用も多い。 次はこれ。
これは?
同じ統計を基にして、都道府県の中でも中心地にどれだけの企業が集中してる表にしたもの。 ※サイズの問題で一部のみ。 まず東京。 東京に所在する4538社の大企業の約95%に当たる4333社が東京23区に集中してる。 日本で就職活動する上で、これ以上効率的な場所はない。 東京以外だと、神奈川県なら横浜師と川崎市だけで神奈川県全体の大企業の約73%を占める。 愛知県なら名古屋市に61% 京都なら京都市に約86% 大阪なら大阪市に約78% 福岡なら福岡市と北九州市に約77% 次に中小企業。 東京都なら23区に約80% 神奈川県なら横浜市と川崎市に52% 愛知県は名古屋市に約37% 京都府は京都市に62% 大阪府は大阪市に約45% 福岡県は福岡市と北九州市に約51% 当然ながら、傾向的には大企業より中小企業の方が貴方に分散して。 るそれでも、都道府県によりバラつきはあるけど、大体半分くらいの中小企業は大都市に所在してる。
こんなに偏ってるんですね・・・。
うん。 それに、大企業なら他の大都市でも採用活動してたりするしね。 要するに、大企業と中小企業のどちらを狙うにしろ、就職活動するなら大都市が効率的ってこと。 地元の地方に絞って就職活動するのは統計的には非効率。 まあ、事情があって地元から出れないとか、地元企業でどうしても入りたいところがある ならいいんだろうけどさ。 そういう特別な事情やこだわりもないのにあえて中小企業だったり地方で就職をしよう とする学生ってこの大学に多いんだけど、やってること逆なんだよね。 学歴もなくて就職活動が不安ってなら、企業の多い大都市で就職活動するべきだし、 大量採用している大企業も受けたほうがいいわけ。 自信もないのにわざわざアプローチできる企業数や採用枠を減らしてるんだから世話ないよ。 入社後に苦労するかどうかは企業規模の大小と関係がないし、入社前にハッキリとわかることでもない。 同じ入社してダメだったなら、就職の幅が広い大企業に入っといた方が潰しが利くしね。
どちらにしろ、総合職なら転勤であちこち行くことになりますもんね・・・。 地元企業に就職したから地元にいられるとも限らないですよね。
そうだね、総合職でも他県への転勤がないような企業の採用枠って限定されるし。 例えば地場の銀行とか信金とかね。 あるいは規模の小さい企業か。
あ、でもさっきの子は地元で就職したかったんじゃないですか?
どうかな・・・。 意志薄弱な感じだったし、親の意向に従ってるだけだと思うよ。 ああいう学生珍しくないけどね。 親が自分の子供を心配するあまり進路についてあれこれ 世話焼く気持ちもわかるんだけどさ、必ずしも最新の情報や統計的な 裏付けがあって支援してくれるとは限らないわけ。 特に、母親なんて必ずしも今の時代の就職環境について熟知してるわけじゃない。 だって、出産や子育てで子どものために20~30代を過ごしてきたような人が多いんだからさ。 無理もないんだよ。 だから、母親の認識が世間ズレしているうえに子離れしてなくて、自分の希望もあって 子供に地元企業のみを勧めて、意志薄弱な子はそれに従うってケースは結構多い。
ああー、そういえば、大学の父母懇談会でそういうご家庭の噂聞きますね。 親御さんが強すぎるというかなんというか・・。
まあ親離れしてない子供も大概だけどね。 責任が誰にあろうが、二十歳過ぎても親が親がって言ってる光景はグロテスクすぎる。 そういう人に何言ってもキリがないから、個人的にはあんまり関わりたくない。
言い過ぎですよ。 でも、親も含めて完全な大人なんていませんもんね。 言うこと聞いてるだけじゃ良くないかもしれないですね。
多分だけど、大人は大人で不完全だってことに気づくのが自立の第一歩なんじゃないかと思うね。 だからこそ自分の人生は自分で管理しないとだめなんだって意識になるわけで。 っていうか、親に限らず他の大人にも同じことが言える。 就職に関する情報なんて典型的だけど、既に就職してる人達からしたら、今更自分に関係の ないことについて最新の情報を調べたりしないのが普通だと思うんだよね。 そんな大人たちに自分の人生を左右する情報提供をすべて委ねるってのは正気じゃない。
だから統計なんですか?
俺はそう思うね。 就職については、数字で確認出来る情報と出来ない情報があるわけだけど、少なくとも、数字で確認できることについては、大人から話聞くより自分で最新の統計を見て分析するのが一番精度が高いはず。 国の統計なんてネットで公開されてるんだし、知りたい情報についてググればどんな統計 が出てるかも分かるんだからさ。 これだけ就職に関する情報が公開されている現代において、 「知らなかった」とか、「なんで教えてくれなかったんだ」ってどう考えても通用しないんだよね。 目の前にあるパソコンやスマホで日頃何やってんの?って話。 動画見てるだけでいいなら人生楽勝すぎるよ。
何の話ですか?
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