◆就職活動でよくあるお悩み相談Q&A
◆内定者によるQ&A相談
こんにちは!本日は就職活動生や就職内定者にまつわる質問をわかる限りですが答えていきたいと思います。
※(質問者がFラン大生とは限りませんのであしからず。)
それでは今日もご質問に答えていきます。
初めまして自分は今年の4月から短期大学に入学するものです。
自分の就職に関わることで気になったことがあったので質問のメールをさせていただきます。
まず自分は高校2年生の時に統合失調症を発症しました。
現在は病気が落ち着いたので進学することができました。
(まだ完治はしていません。)
自分のこれからの目標としては大学に編入することと闘病中のおろそかにしてしまった勉強を再び行い就職のための基礎の学力を身につけることです。
そこで一つ目の質問です。
大学編入をすることができたら、自分は就職活動を始めますが、自分は統合失調症を患っているので障害者枠で就職をします。
しかし、障害者枠で就職する場合、面接官はどこを重視しているのかわかりません。
また、就職活動の対策は普通に就活をしている方と同じようにするのか、それとも障害者枠で就職するなら普通の方と異なる対策を進めていくのかが気になりました。
二つ目の質問です。
障害者枠で就職をしたらどのような部署で働くのでしょうか?
また生活できるくらいの月収なのか不安です。
抽い文章で読みづらいかと思いますが返信のほどお願いいたします。
以前にも申し上げたのですが、障害をお持ちの方が他の就職支援経験は多くはありません。
前回例に挙げた学生も、結局大卒で就職が決まらず、職業訓練学校からの就活で成功しました。
大卒就活の指導は、単純に当てはまらなかったんじゃないかなと思います。
マナーや面接での受け答えは共通しているとは思いますが・・・。
どのような状況にあっても就職のために早くから情報収集をする意識は非常に大事です。
次の段階はご自分にとって精度の高い情報を与えてくれる相手(個人に限らずコミュニティなど含め)を探すことでしょう。大学の就職課もそこまで経験豊かではないかもしれません。
ダメ元で相談もいいですが。
大学によっては専門窓口がある可能性もありますが、それがだめなら外部で探すべきでしょうね。
もしかしたら、この動画の視聴者の中に、どこかに窓口があるか知っている方もいるかもしれません。
僕はこの件について知らないことが多いため、これ以上の回答ができません。
せっかくご質問いただきましたが、力になれず申し訳ありません。
応援だけさせてください。
次のご質問に移ります。
Jさんこんにちは。
私は大学院修了後、民間企業に勤めまして現在は高校で数学の教師をしています。
自分の就活生時代を思い出しながら、ああこんなんだったなー、とかあの時こういうことを考えていなければなあとか、懐かしいような、恥ずかしいような、複雑な気分に浸ります。
こういう表現もあれですが私は現在、県下最低偏差値の定時制高校に勤務しており、Jさんが学生への思考回路のお嘆きをされることに、物凄く、共感してしまいますww
さて、本題ですが、Fラン大学に限らず学生が就職活動に留まらず、労働等に対しての意識の低さの多くは、学校教育に問題があるのではと私は考えます。
私個人だけの話かもしれませんが、お恥ずかしいことに、立場や、生徒を傷つけることへの恐れはもちろん、自分の経験不足。知識不足から、核心を突いた指導ができていないなあと思っています。
(もちろん、そもそも日本語が通用しない生徒もいますが・・・。)
そこで質問ですが、 Fさんの立場から、現在の教員が生徒に是非伝えてほしいこと、現場の教員にこれから学んでほしいこと、考えてほしいと思うことについてお聞かせいただければ考えています。
非常に漠然とした質問で恐縮ですが、お時間があるときに回答いただければ幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
非常に難しいご質問ですね!
私見を述べさせていただくと、金や就職について、学校教育では聖域化されすぎかと思っています。
金は主に生活とその他活動のための手段ですし、その金を得る手段の一つに就職があるだけです。
しかし、感情的な捉え方をされる方は多いですね。
これらを含めた現実について考えさせることが、生徒の感性を殺すとか、可能性を潰すとか、無個性な人間しか育たない、
などという方々も一部いますが、それは現実の世界を無視した意見だと思います。
「生きていく」ことに比べたら、こんなのは屁みたいなものです。
「いやいや、さすがにそこまで追い込まれることはないでしょう。」と、
思い込んでいる大人がいるのも問題です。
統計的にも歴史的にも、今の日本でこの考え方は危険です。
現時点で日本人が二極化していることは統計で確認できます。
今後もこの傾向は強まるでしょう。
歴史的にも、一国の国民の多くがいつまでも豊かでいられた試しがありません。
常にアップダウンがあるものです。
あと数年のうちに、今は新興国と呼ばれている国に日本人労働者が出稼ぎに行くことがあっても、国内にスラム街のような場所が増えても、僕は別に驚きません。
過去の日本の常識を引きずった大人の平和ボケが、一部の子供にまで伝染しているのだと思います。
現代の日本では、皆中流というわけにはいきません。
高校生の多くは、少なくとも衣食住は満たされているので、「生きていく」という根本的な部分を意識しにくい環境にあると思います。
これは僕も例外ではありませんでした。
これらをリアルにイメージできない環境にあることは、豊かさの証拠であるのでしょうが、ある意味で不幸なのかもしれません。
生徒たちが「茹でガエル」になりやすい原因の一つでしょう。
もちろん、生徒たちの自主性は尊重されるべきです。
しかし、現実を見たうえで進路選択するのと、現実から目を背けて、あるいは現実を知らずに進路選択するのとでは、全く話が変わります。
金や就職が全てではありませんが 、生きていくことに直接関わる話ですから、高校から生徒達の意識改革は必要だと思います。
生徒個人の人生を考えるならば、金と就職について、よく考える機会を与えるべき・・・
・・・とは思いますが、実際は難しいでしょうね。
以下、現実の話をします。
就職についての事実を解説するだけで、教育現場において危険な言葉が飛び交うことになります。
例えば、就職における様々な「格差」や「差別」。
どうでしょう。
学校にもよるのでしょうが、教育現場で使うとなるとリスクを感じさせる言葉ではないでしょうか。
慎重に言葉を選んだとしても、最悪、質問者さんの指導内容から文脈を無視して単語だけがネットを介して世間に広まり、学校全体の問題に拡大する可能性まで考えられます。
思考力が育っていない生徒は特に危険です。極端ですし、文脈を読めないからです。
また、10代というのは多感な時期ですよね。
自分達もそうでしたが、感情をコントロールできない生徒もいるでしょう。
就職、と言うか社会の仕組みというのは、ありのままに解説するだけでかなりエグいです。
社会人からしたら慣れてしまっているようなことも多いですが、高校生にとってはショックなこともあるでしょう。
ですから、教師の方から踏み込んだことを言ってしまうと、一部の生徒たちはどういう反応するのかな・・と。
挫折、絶望、怒り、恨み・・・
様々な感情を持つ可能性はありますよ。
生徒に限りません。
親御さんにもそういう方々がいるでしょう。
その矛先が学校や教師に向かうこともあり得ます。
下手すると生徒の卒業後も年単位で粘着されます。
これらは全く大げさな話ではありません。
質問者さんの学校に通っている一部生徒たちの言動を見ても、裏掲示板を見ても、この動画シリーズの一部コメントを見ても、そのリスクを感じさせることがあるはずです。
ごく一部ではありますが、そういう方々の負のエネルギーというのは、相当強力です。
就職というのは人生に関わることですから、それだけに、負のエネルギーのぶつけ先に指導者や学校が選ばれることもあります。
確かに、就職についてちゃんと教えないというのも残酷です。
しかし、そのためには指導側にも相当のリスクを負わないといけないジレンマがあります。
ですから、思うことはあれど、当たり障りのない範囲の指導しかできない教師が多いのではないでしょうか。
無理もないと思います。
就職というデリケートな分野について教師が指導するには、リスクが高い社会です。
学校の教育現場はそんな現状ですから、現代では家庭環境の重要性が増していると思います。
しかし、家庭教育は各家庭によりレベルに差がありすぎます。
ですから、学校でも家庭でも、大事なことを教わらないままの生徒達が多いのでしょうね。
現実的な提案をします。
高校生ともなると、本来はもうそれなりの思考力が身についている年頃ですが、学校のレベルによってはそうとも言い切れません。
Fラン大生もそういう感じなので、 質問者さんの職場にいる生徒たちのレベルもなんとなくわかります。
実際に行動をするのならば、その辺りを考慮する必要がありますね 。
僕は、「底辺から這い上がれる人間はいるが、それは一部である」と考えています。
Fラン大学もそうなのですが、どんな環境にも「掃き溜めに鶴」のような存在がいると思います。
例えば、能力はともかく、環境にめげず頑張ろうとしている生徒です。
こういう生徒は、どうにかなる可能性があります。
それに、指導者側の負担も比較的小さい。
逆に言えば、頑張ろうとしない生徒や諦めてしまった生徒を頑張らせるのは、相当厳しいと思います。
指導側の負担も半端ではありません。
前者のような生徒は勝手にうまくいくのかといえば、そうとは限りません。
10代というのはとにかく周囲の影響を受けやすく、頑張ろうとしていても、結局周囲にそまったり、折れてしまうような弱いところがあるからです。
ですから、そういう一部の生徒だけ、個別指導されてはどうでしょう・・・。
1つの教室にも様々な生徒がいますよね。
進路に対する意識も当然バラバラです。
先ほども申し上げたように、意識の低い生徒の指導は指導側にとって相当な負担になりますし、踏み込むと問題になることもありえます。
場合によっては、生徒の親御さんの家庭教育から指導しない限り抜本的に解決しない問題もあるでしょう。
しかし、それはかなり厳しいですよね・・・。
金八先生や GTO の世界観ならば可能かもしれませんが。
これがクラス全員の意識改革となると、もう現実的には無理があると思います。
「どうにかなりそうな生徒に個別指導」というのも大変でしょうが、ギリギリ現実的ではないかと。
もし生徒を選別するなら、次の二つの指導が現実的になると思います。
一つ目は、客観的な情報に基づいた指導です。
生徒たちの間には、進学や就職に関する思い込み、裏付けのない情報などが蔓延しています。
生徒どころか、親御さんも同じようなものだったりします。
ですから、誤っていたり、偏った認識については、客観的な情報をもとに正してあげるといいと思います。
努力は重要ですが、方向性を誤っては目標を達成できません。
これを全体向けに行うと、一部の生徒達が蛍光を無視した様々な例外を持ち出したり、感情的で極端な反論をすることが予想されます。
反論されないまでも、一部の生徒間、家庭間での静かな反発が考えられます。
核心をついた情報ほど、この可能性は高まるでしょう。
情報というのは、その正しさよりも、発信者の声の大きさや周囲の声などで影響力が強まることもあります。
特に、社会経験がなく、周囲に影響を受けやすい10代は、そういった情報に惑わされやすいです。
つまり、全体向けでは逆にノイズが増えるだけで、収拾がつかなくなる可能性があります。
これについては、匿名掲示板での進路に関するやり取りが参考になるかと思います。
二つ目は、努力することに安心感を持たせることです。
勉強している生徒を「ガリ勉」と言ったり、勉強し続けているのに成績が伸び悩んでいる生徒を馬鹿にしたり、目上に気遣いをしている姿を「ごますり野郎」と言ったり、積極的に発表する生徒を冷ややかな目で見たり・・・・。
そういうのありませんか?
僕の育った環境ではよくあったのですが。
そのような、努力を冷笑する風潮から生徒を守ることが大事だと思います。
安心して努力できる環境が10代に与える影響は大きいです。
これもまた、教室全体をそういう環境にするのは極めて困難かと・・・。
生徒を個別に肯定し、支えてあげることでしょうね。
とりあえずこの2点ならば行けるかな・・・。
と思います。
ここからさらに踏み込んで指導するかどうかは、その生徒の成熟度や思考力に応じて判断ですかね。
それと、 こちらの努力家期待は普通に裏切られることも覚悟しておいた方がいいかもしれません。
なぜなら、生徒たちは何かしらの理由があってその環境に身を置いているからです。
その辺は、いつ経験してもショックなのですが、よくあることなので・・・。
質問者さんの場合、既にご経験済みかもしれませんね。
以上。
あくまで、教員資格もない僕の経験に基づく意見です。
このようなことは僕が本質的に教育者でないから言えることなんだと思います。
教育を本業とされている質問者さんに対し恥ずかしい限りですが、ほんの参考程度にしてください。
長くなりましたが、今回の回答はここまでとさせていただきます。
それでは。
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